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Photogram
color
Velvia
フォトグラム(Photogram)とは、
カメラ・レンズを使用しないシンプルな「写真」です。
暗室で感光材(フィルム・印画紙等)の上に直接対象物を置き、
上からフラッシュなどの光を照射します。
感光材(フィルム・印画紙等)を現像処理すると、
対象物大の『影』が感光材上に残されます。
太陽光などの強い光に手をかざすと手の血管が透けて見えますし、
レントゲン写真とは可視光線か不可視光線の違いだけで原理は同じです。
つまり対象物の「影」の表現になります。
カメラ・レンズを使う一般の写真が、
被写体の「反射光」で撮影するのに対し、
フォトグラムは被写体の「透過光」と「影」で表現する写真です。
感光材に密着しているところは、
ピントが合う原理と同じく繊細な影になります。
1830年代に初期写真の発明家タルボット、
1920年代初頭には
アメリカの写真家マン・レイなどの作品が有名ですが、
日本ではあまり知られていない様です。
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